『万引き家族』と石破氏

石破氏が演説で、映画『万引き家族』を引き合いに出して、

『万引きしないと生きていけない家族の幸せを考える』

とかなんとか言ったらしいが…

まぁ、樹木希林さんが亡くなられたので、そんな事を言ったのだろうと思うし、本当に『万引きしないと生きていけない家族』の幸せは、政治家さん全員に考えてもらわないといけない。

しかし、映画『万引き家族』は…

少し違うかな…

この映画に登場する大人たち…

つまり、樹木希林さんはじめ、リリー・フランキー安藤サクラなどが演じたキャラは、みんな『万引きしないと生きていけない』人たちではないという事だ。

リリーとサクラが演じたカップルは、仕事は途中辞めさせられるが、それでも仕事はしていたのだし、樹木希林演じる老女には年金があるし、みんな金は持っているのだから…

この映画は、まったく赤の他人である『家族』に同情したり、哀れんだり、かわいそう的な感情で見るような演出もなされているように思うんだけど、

でも、実際問題、こんな『家族』の形成なり生き方は、登場する大人たちが身勝手にしている事であって、この映画の一番の問題は、その大人の身勝手に巻き込まれた少年であり少女なんです。

映画は素晴らしい作品だけど、是枝監督の演出はもう少しこの部分をついてもよかった気がするし…

話が遠くなったのでもとに戻すと、石破氏がこの映画をネタにするのであれば、登場する子供たちの事にも触れてくれると、個人的には評価できたかな…と…

ただヒット映画の便乗だけじゃあね…

まぁ、自分はもともとこの人が得意ではなくて、この人が総理大臣にでもなって、なんか演説でもぶっこいてたら『早送り』したい…(笑)

そんなしゃべり方が苦手です!

いい事言ってる?と思わせて、結論は曖昧…。まぁ、政治家さんはみんなだけどね(笑)

大坂なおみ選手、全米優勝おめでとう!

いや、ついに日本人からグランドスラム優勝者が出ました。

本当にうれしい…はずなのだが…

ちょっと後味悪いというか…

まぁ、主審も主審だとは思うが、セリーナもセリーナ…

自滅と言っても仕方のない敗戦ですね、あれは…

米国内では、地元選手のセリーナに味方をする人ばかりで、今年の全米決勝は主審による汚点を残した試合として記憶される…みたいな事言ってるようだが…

おそらく、時が経てば、罵声やラケット破壊など、恥ずべき態度を見せたセリーナの良くない部分しか記憶に残らない大会になるでしょう(笑)

世界トッブを何度も経験した人…。

外からのコーチングによる警告の時、もう少し冷静になれなかったものか…。今考えてもセリーナのキレ具合は異常だったと思います。

なおみちゃん、優勝もだけど、いい経験をしたんじゃないかな…。今回のセリーナの姿は、ある意味学ぶべきところが多い。

我慢! これが一番大事!

それにしても、テニスって、主審の権限が強くない?

副審とか、もう少し複数の意見から判断してもいいと思うけど…

今時、主審の判定だけで試合が成り立つなんて、ちょっと古くさいスポーツだね…

体操の宮川選手の話題…

何かと話題になってますね…。嫌気がするくらい…(笑)

フジTVが独占入手したという映像を見ましたが、かなり強烈なビンタでしたね。あれは…暴力と言われても言い訳はできないでしょう。

なんかの番組で、カンニング竹山が『この映像の出所をはっきりさせる事が大切』とかなんとか言っていたが、映像を提供した人物が例え宮川選手のライバルの陰謀であったり、塚原夫婦が関係していたとしても、もうそれはどうでもいい事!

三年前の映像が今頃なぜ…と多くの人が思っているようだが、ここまで平然と人前でビンタ食らわしていたのだから、この映像が出なかったとしても、いずれ速見コーチのこのビンタ…いや、暴力は明るみに出たはずだ。

まず、ビンタというレベルではない!

これだけの事をされて、宮川選手の親が何も思っていないのが不思議…いや、不気味!

タレントの…なんだっけ、誰だっけ……

フィフィやったかな…

とにかく、そいつが『宮川選手と速見コーチの関係はDVカップルと同じ』みたいな事を言っていたけど、はっきり言って自分もそう思う。

宮川選手の記者会見の時から、まるで恋人をかばうかのような表情に、少し違和感を覚えていたが、さらに速見コーチの記者会見を見て、二人の関係の異常さにドン引き…。

『常に連絡を取り合っている…』

親はこの関係性を黙認しているわけでしょ…。ちょっと怖い…。

まぁ、宮川選手側の批判ばかりを書いてしまったが、コーチの暴力問題と、塚原夫婦の権力問題はまったくの別!

塚原夫婦のパワハラ問題や引き抜き問題も徹底して解明してほしい。

そして、一番言いたいのは、テレビやSNSで宮川選手を擁護した連中…。例えば、池谷やら森末やら田中理恵やら…。

この連中たちにはっきり言いたいのは、宮川選手は勇気を持って思っている事を記者会見まで開いてぶちまけたわけです。そんな宮川選手を擁護するならするで、ただテレビでグチグチ塚原夫婦の文句を言ったり、私は宮川選手の味方…みたいな事だけではなく、私もパワハラされたとか、はっきりした事を言ってあげないと、ただ宮川選手のこの問題に勝手にのっかってきて、肝心なところは役にも立っていない…という、あまりにも無責任すぎる言動がムカつきます。

のっかるならのっかるでちゃんとやりましょうよ、宮川選手のためにも…

最後に…。スポーツ庁鈴木大地はこの問題に何もしてあげないのか…みたいな事を書いている人がいて、ふと昔の事を思い出したのだが…

かつてコーチ時代の鈴木大地も、選手への暴力問題を起こしております。だからこの問題に深入りできないんでしょうね…(笑)

杉田議員の『生産性』がない発言

なんか、この発言聞いてビックリした。 女性の口から出た言葉なので、余計ビックリした。

女性が『生産性がない』って言うなんて…

この人も『女は子を産むもの』と思ってるって事だよね…

女性が女性をそう見てる…

そんな女性が多いから、日本はいつまで経っても男女格差がなくならないんだと思います。

男にばかり思考を変えろというが、女も思考を変えていかないと、日本はまったく変わらないでしょう。

女性の社会進出がなかなか難しい国ではあるけど、自分で自分を養う…ではなく、誰かに養ってもらいたい…と思ってる専業主婦願望の女性が多いのも、この国の異常さを物語っていると思います。

今回の杉田議員の発言、『生産性がない』というのが議論のテーマなら、LGBTにだけ発言をするのはかなり的外れ…。

まず、LGBTじゃない独身男女がどれだけいると思っているのか…。結婚していても子供に恵まれず苦しんでいるカップルもいる。

杉田議員が個人的にLGBTの人たちに偏見を持っているなら、『生産性』というテーマに変えなくてもはっきりとおっしゃればいい…。『私はLGBTが嫌いです』と…。

でも、話を子供の『生産性』にすり替えてLGBTを批判するのは卑怯極まりない。政治家として、人間として失格!

同性カップルでも子を持ち、育てる事は可能です。親のいない子供たちを養子として育てる事も可能だし…。つまり、同性カップルでも子の『親』になれるんですよ。

古い考えの人たちはなぜ子供を『育てる』と言わず『産む』『作る』と言い放つのでしょうね…。まず『生産』って何?…子供はロボットではないだろ。LGBTの偏見を言う前に、政治家なら子供を『育てる』環境を作ってよ。

産んでも子供を育てられない夫婦もたくさんいます。子を『育てる』環境作りの一環として、LGBTのカップルが親のいない子の『親』になる。それも決して悪い事ではないと個人的には思います。

子を作らない同性カップルに税金を注ぎ込んでどうする…みたいな発言…、おまえバカかっ!

LGBTの人たちが国にどれだけの税金を払ってると思ってんだ、この野郎!

とにかく、杉田議員のような、男社会の中で育った『古い体質の女』があまりにも多いと感じた今日この頃であります。

フィギュアスケート世界選手権/女子

女子も荒れた大会になりましたね…。

五輪女王のザギトワがまさかの5位…。ショートから動きが悪くて優勝は微妙かなと思っていたけど、フリーで3度も転倒するとは…。

最初のルッツ失敗をなんとかカバーしようとした結果の演技ではあったけど、よく考えたら、ザギトワは世界選手権初出場なんですね。シニアデビューシーズン、ずっと安定した演技を続けてきて、こういう思わぬ展開になった時、調子が悪い時の経験が彼女にはまだなかったという事でしょうか…

彼女にとってはとてもいい経験になった大会だと思います。10代半ばで五輪女王になったスケーターは、その後消えてしまうケースがほとんどですけど、この人は違うんじゃないかという、これからまだまだ期待できるというか…。なんか応援したくなる選手です。

ザギトワのフリー構成に様々な意見があって、後半にジャンプをすべて集めるのはやっぱり難しいんだよ…と、ザギトワを擁護する声もあるし、こういう構成だから結局は立て直せなかった…という批判的意見もありました。あえて難しい構成をなんでやるのかな…という疑問がある一方で、このジャンプ構成はそう簡単にできるもんではなく、おそらくはザギトワだからできる構成だと思うし、だから、それをやりきれるザギトワは凄いし、彼女に対する評価も高いんだと思います。

来シーズンのルール改正がどうなるかは分かりませんが、後半ジャンプを固めうち…みたいなプログラムの美味しい所も見え、また、こういうプログラムの弱点や欠点も見えたシーズンだったなと思います。あっ、男子の4回転だらけのプログラムも同じですね…

まぁ、ザギトワも少し体が大きくなったように見えましたから、こういう構成が出来るのも今のうちでしょう…

優勝はオズモンド。やっと一番いい色のメダルをとりました。なんかこの人には金メダルをあげたかった。とにかく、優勝おめでとう。自爆癖がこんなにもあっさりと治るもんだとは、自信というのは恐ろしい武器ですね。真央最後のシーズンだったフィンランディア杯で真央を破って優勝してから、この人の快進撃は始まった気がします。今シーズンで現役引退でしょうか?。ならば、最後に金をとれて本当によかったです。

コストナー。地元の大会で表彰台には届きませんでしたが、31歳のベテランが最後に(まだ現役続ける気だろうか)意地を見せたというか、ショートの80点台は立派です。フリーは思わぬ得点の低さでメダルを逃しましたけど、地元なのでもっと点数差し上げるのかと思ったら、意外と普通でしたね(笑)

という事で、宮原さんにメダルが転がりこんできました。五輪のような演技はできませんでしたが、ケガからここまでよく戻ってきましたから、最後に『よく頑張ったで賞』みたいな感じでしょうか。

宮原さんに課題があるとすれば、やっぱりジャンプでしょうね。上位の選手が加点てんこ盛りもらっている中で、この人は加点が少なすぎる…。もし仮に自分がジャッジでも、今の宮原さんのジャンプでは大きな加点というわけにはいかないかな…

宮原さんて、弁当を食べてる映像で箸を左手で持ってましたから左利きですよね。スケート始めた頃は時計回りに回転してたのを、日本で濱田コーチについてから反時計回りに変えたと言ってました。まぁ、それが影響しているとは言いませんが、自分も左利きなのを様々な事で直されてきた人間なんで、回転を逆に変えたというのは、左利きにとって凄いというか、始めた頃はストレスもあったのでは…と思ってしまいます。

宮原さんはルッツ、もしくはフリップで軸が斜めになり回転不足をとられるケースがよくありますし、サルコーで最近ミスが目立っています。これ、反時計回りだとすべて左足が軸のジャンプなんですよね。利き足が左だとすれば、少し左足の方に力が入りすぎてはいないか…と思いながら宮原さんのジャンプをよく見るんですが、はたしてどうでしょうか?

新葉はよく銀メダルをとりましたね。やっぱり彼女がツボに入った時のジャンプは凄いです。ショートは出遅れましたけど、意外に点が高かったので、宮原さんとの合計で来年の3枠は大丈夫だなと思ってました。が、まさか銀メダルまで順位を上げてくるとは…

伊藤みどりさんが、新葉のジャンプは私に似てるとかなんとか言ってトリプルアクセルを伝授してましたけど、同じ豪快なジャンプでも、みどりのジャンプは天性であって他にこんなジャンプを跳べる選手はいないんです。新葉のジャンプは確かに豪快ですけど、みどりよりももっとフワっとした軽さがありますし、新葉は天性のジャンプというより、タイミングで跳ぶタイプの選手です。

いわゆる『コツ』というやつですけど、トリプルアクセル以前に、この『コツ』を修得するのが大変だと思いますし、新葉はケガしやすいタイプみたいだから、あまり無理はしないでほしい。

フィギュアスケート世界選手権/男子

まず、友野くんに謝らなければ!

羽生くん欠場の記事で、羽生くんの枠を女子にあげよう…みたいな事を書いてしまいました。

男子の来年の3枠確保はきびしいと思っていたけど、友野くんが予想以上の活躍を見せて、3枠に貢献しました。フリーだけなら3位ですからね~。来シーズンの3枠目争いが楽しみです。

それにしても、男子フリーは衝撃的な展開でしたね。メッシングに始まって、ゾウまで、4回転転けまくり…。

個人的に、メッシングのチャップリン好きなんですよね。小柄な体型といい、顔といい、なんかチャップリンが似合ってます。

ショーマはよく五輪シーズンを戦い抜いたなと思います。羽生くんのケガで、ショーマにかかる負担があまりにも大きかった気がします。

というか、羽生くんのケガも、今回のショーマの足の傷みも、昨シーズンの宮原さんのケガも、選手に負担をかけすぎているかな…と思います。

まず、五輪シーズンにショーマは9つの大会に出てるんですよね…。スピードスケートとかとは違うんだから、そのへんはスケート連盟がちゃんとしてあげないと!

とにかく、4回転を3度転倒してしまいましたけど、それでも銀メダルがとれる事に、ショーマの実力と、彼に対する周囲の期待を感じました。

ボーヤンは最初の4ルッツを失敗して立て直せませんでしたね…。減点9というのはちょっとかわいそう…。中国男子も彼一人に負担がかかりすぎてるかな…

転倒が相次いでいたから、コリヤダは無理して4ルッツ跳ぶ必要はなかったんですけどね、挑戦してきました。まぁ、銅メダルはラッキーな部分もありましたけど、ショートは素晴らしかったです。

ゾウは…てか、ゾウって呼び方はちょっとかわいそう(笑)。ジョウでいいじゃん。発音的にはジョウに近いし、その方がカッコいい。

この人もたくさんの4回転を跳びますが、この人のジャンプは…というか、着氷がグリッとなる、いわゆる回転不足をとられやすいタイプの着氷なので、これを今後直していかないと、なかなか大変かな…と思います。

ネイサンはショートでミスなく首位発進した時点で、優勝だなと思いました。フリーは五輪を彷彿させる素晴らしい演技でした。来シーズンのルール改正次第でどうなるかは分かりませんが、ネイサンがこのままの構成で挑んでくるのなら、他の選手はなかなか彼には勝てない気がします。羽生くんでも…

しかし、今回のネイサンはとにかく素晴らしかったのですが、メッシングからゾウに至るまでの衝撃が半端なく凄かったので、逆にネイサンの印象があまりありません…(笑)