真央とノクターン

真央のプログラムで一番好きなのが『ノクターン

17歳の時の『ノクターン』もいいが、やっぱり23歳の時の『ノクターン』は格別。

真央にぴったりの曲…とよく言われる。

それはなぜだろう…と勝手に考えてみた。

まず、真央のスケーティングの話から…

ローリー・ニコル』いわく、真央のスケーティングは『氷の上を羽が飛んでいる』感じ…

実は自分も、真央のスケーティングは『氷の上をフワフワ浮いている』感じ…と昔から思っていたので、ローリーの表現に思わずうなずいたしだいである。

では、なぜ真央と『ノクターン』が合うのか…なのだが、

この『ノクターン』も、実は『羽が舞っている』ような感じの曲ではないかと考えた。

真央はこの『ノクターン』を二度滑っているが、17歳の時の『ノクターン』はテンポが速く、まだ若い真央の爽やかさに合った感じだった。

しかし、23歳の時の『ノクターン』は演奏の異なった、テンポのゆったりしたもの…。

このテンポこそが、真央にぴったり合った…いや、真央のスケーティングにぴったり合ったのではないかと思った。

『羽が舞う』ところを想像してみると…

羽は同じ速さで飛んではいない。

強い風が吹けば勢いよく舞うし、風が弱ければ止まってふんわり浮いているだけの時もある。

急に高く飛んだかと思えば、今度は低く飛ぶ…

つまり、羽の舞いは『緩急』であると言うこと…

この『緩急』が、2013/14シーズンの『ノクターン』にはある。

ただ、スローな曲なのではなく、そのゆったりした中にも、突然速くなったり、ピタリと止まったり…

そんな『緩急』こそが、真央のスケーティングにぴったりだったのではないか…と、勝手に分析してしまった…

真央の『ふんわり』したスケーティングを絶妙に活かした選曲…

それが2013/14シーズンの『ノクターン』だったと思います。

うまくは言えないけど、真央のスケーティングの良さは『強弱』じゃなくて『緩急』なのかな…