『万引き家族』と石破氏

石破氏が演説で、映画『万引き家族』を引き合いに出して、

『万引きしないと生きていけない家族の幸せを考える』

とかなんとか言ったらしいが…

まぁ、樹木希林さんが亡くなられたので、そんな事を言ったのだろうと思うし、本当に『万引きしないと生きていけない家族』の幸せは、政治家さん全員に考えてもらわないといけない。

しかし、映画『万引き家族』は…

少し違うかな…

この映画に登場する大人たち…

つまり、樹木希林さんはじめ、リリー・フランキー安藤サクラなどが演じたキャラは、みんな『万引きしないと生きていけない』人たちではないという事だ。

リリーとサクラが演じたカップルは、仕事は途中辞めさせられるが、それでも仕事はしていたのだし、樹木希林演じる老女には年金があるし、みんな金は持っているのだから…

この映画は、まったく赤の他人である『家族』に同情したり、哀れんだり、かわいそう的な感情で見るような演出もなされているように思うんだけど、

でも、実際問題、こんな『家族』の形成なり生き方は、登場する大人たちが身勝手にしている事であって、この映画の一番の問題は、その大人の身勝手に巻き込まれた少年であり少女なんです。

映画は素晴らしい作品だけど、是枝監督の演出はもう少しこの部分をついてもよかった気がするし…

話が遠くなったのでもとに戻すと、石破氏がこの映画をネタにするのであれば、登場する子供たちの事にも触れてくれると、個人的には評価できたかな…と…

ただヒット映画の便乗だけじゃあね…

まぁ、自分はもともとこの人が得意ではなくて、この人が総理大臣にでもなって、なんか演説でもぶっこいてたら『早送り』したい…(笑)

そんなしゃべり方が苦手です!

いい事言ってる?と思わせて、結論は曖昧…。まぁ、政治家さんはみんなだけどね(笑)