映画『メッセージ』
映画館で観れなかったので、DVDにて鑑賞しました。
で、これを観た感想は…
SF映画として観ない方がいいかな…
柿の種みたいなUFOとか、タコみたいな異星人とか、そういう宇宙ネタははっきり言って飾りです。
これは、遠回し遠回しで描いたラブストーリーですね。
一般ウケしそうにない作品だが、まぁ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らしい映画だったでしょうか。
この人の作品は『灼熱の魂』『ボーダーライン』『複製された男』とか結構好きです。
そうそう、最近の『ブレードランナー2049』は個人的に…傑作!
まぁ、この人は解釈が難しい作品も多く、好き嫌いにはっきりと分かれる監督さんかな…と思いますが…
自分は映画好きですが、他人や映画評論家の感想はあまり見ません。
というのも、ずいぶん昔ですが、観ようと思っていた作品をコケおろした映画評論家がいて、観る気が失せてしまい、もちろん観ましたし、作品は面白かったのに、なんか後味が悪くて…
その映画評論家…ズバリ『おすぎ』ですが、作品の評価ではなく、主演役者が大嫌い…しか言わなかったんですよね…
作品は好き嫌いがあるわけですから、内容を評論してコケおろすのは何の問題もないんですよ。
しかし、役者が嫌い…だから映画も嫌い…ってのは、映画評論を仕事にしている人間としてはどうかな、と…
今回、珍しく『メッセージ』の他の方の感想をたまたま目にする機会がありましたが、賛否に真っ二つに分かれていて面白かったです。
ただ、これを『好き』な人が、これを『嫌い』な人に対してコケおろしたような事を言っていたのは、ちょっと違うだろう…と思いました。
どんなに駄作と言われた作品でも、好きな人には傑作だし、どんなに傑作と言われた作品でも、嫌いな人には駄作なんですよね。
『キネマ旬報ベストテン』入りの作品だけが『いい映画』では決してありませんし、『年間興行収入ベストテン』入りしたからと言って『面白い映画』とは限らない…
映画ってのはそういうもんです。
映画の楽しみ方は『好み』でいいんじゃないですかね…
とにかく、今回の『メッセージ』の感想を見ていて、ある一人の『好き』な方が、まるで勝ち誇ったかのように、これが分からない人は頭悪い…みたいな書き込みをされていたので、ちょっと気になったしだいです。